このサイトで紹介しているダンボール工作では、表ライナーを折り曲げて切り口を処理する加工をしています。
この処理、表ライナーにあらかじめ筋をつけておくことが、まっすぐきれいな折り目にするコツとなります。
時には似たような部品をたくさん作ることになりますが、
基本的な作業を繰り返すことが、よい練習にもなります。
オルファのクラフトナイフを使って、折り筋をつけています。
表ライナーを切ってしまわないように、力を加減します。#ダンボール工作 pic.twitter.com/sTIbYSVWHd
— ダンボールの庭 (@maruzo_cardbd) July 20, 2020
目次
筋を入れる道具
表ライナーを折る作業をするときに、あらかじめ筋をつけておくのがコツです。以前に以下の記事でも書きました。
この作業に使う道具として、特に専用のものはありません。鉄筆や千枚通しなどがよく使われるでしょうか。先が尖っていて、筋がつけられるものなら利用できます。
カッターナイフの刃でも、力を加減すれば使えないことはないです。ただ、少し力むと突き破ってしまうので注意が必要です。この場合、カッターナイフの刃の後ろ側(刃がついていない方)を利用するのがよいでしょう。
片刃やそれに近い刃を使う
片刃や、それに近い刃でも同様に、力を加減すれば活用できます。
片刃の刃物を定規にあて、力を加減して、浅い切り目を入れることで筋をつけます。
なぜわざわざ片刃の刃物を使うかというと、冒頭の写真のように、表ライナーを使って切り口を包む作業をするときに、表ライナーだけを残した部分と、裏ライナーや中芯が残っている部分との境目に筋をいれる必要があるからです。
この”際”の部分に、鉄筆や両刃の刃を使うと、定規にあてても少しズレができるのです。
定規をあてて、その真下に刃先がくるということで、片刃の刃がよいということになります。
また、カッターナイフの刃は薄いので、刃が少し”しなって”しまうことがあります。その点でも、片刃のしっかりした刃は使えると思います。
オルファのクラフトナイフ
私は、いまのところ、オルファのクラフトナイフを利用しています。
このクラフトナイフの刃は、通常の片刃ではなく、段付きの片刃になっているのですが、この筋を入れるという作業であれば、ほぼ片刃とみなして使用できます。
私の場合、何度か使用して、刃先が少しなまっている状態になっているので、筋をつける作業にはちょうどよいです。
また、カッターナイフと違って、刃がしっかりしているので、これも定規にあてて筋をつける作業に向いています。
この刃は研ぐこともできるので、通常の片刃に研ぎ、先が切れすぎないようにほんの少し丸め、筋付け専用の刃にすることも考えられます。
安価に入手できる点もいいですね。