ダンボール工作で使用するカッターや直定規を簡単に持ち運べる、小さな道具箱を作ります。
以下のツイートで紹介したものです。
ダンボール工作で作る、小さな道具箱が完成しました。
小さな、といっても、大型のカッターを入れるサイズなので、結構大きくなりました。
いつもながら、蓋と本体をぴったり合わせるのはなかなか難しく、まだまだ研究が必要です。#ダンボール工作 pic.twitter.com/tV7bDmtxwa
— ダンボールの庭 (@maruzo_cardbd) July 5, 2020
サイズは一例です。普段良く使う大きさのカッターに合わせて、サイズを調整してみましょう。
今回は、箱の側面に使うダンボール板を紙巾方向に沿って曲げ、曲面をもつ形に仕上げてみました。
目次
小さな道具箱の材料
いつもですと、ここに部品表を載せるのですが、今回はいろいろ試しながら作ったため、各部の寸法が中途半端になったり整理できていないところがあります。
そこで今回は、詳細な寸法は省略し、作品の形や組み方を写真で説明することにします。
全体の大きさは、本体が高さ16.5cm x 幅13cm、蓋が高さ5.5cm x 幅13cmです。
素材は、内部の間仕切り部が3mm厚、それ以外はすべて5mm厚のダンボール板です。
小さな道具箱の作り方
蓋
まず蓋の部分からです。
両端を丸くするために、側板の一部の裏ライナーを剥がします。
丸めた後に丈夫な箱にするために、この側板を1枚にダンボール板で作るとよいです。
まず、側板全体の分のサイズでダンボール板を切り出します。段目は作品の上下方向です。
切り出したら、丸めるところの裏ライナーを剥がすために、以下の写真の方向に罫書線を入れます。
罫書線を入れたら、カッターで裏ライナー1枚分だけ切り目を入れます。
切り目を入れたら、次の写真のように裏ライナーだけピンセットで丁寧に剥がします。
このとき、合わせて上下左右の一部の裏ライナーと中芯を剥がしておきます。これは、切り口を表ライナーで包む処理、及び、表ライナーを糊代にするための処理です。
ここまでできたら、裏ライナーのみを剥がしたところが丸くなるように丸め、背面の中央付近で両端をつなぎます。
丸めたところの切り口は、表ライナーを5mm幅程度に切り、曲面に合わせて折り曲げています。上の写真は蓋の天板を貼り付ける側で、表ライナーを糊代にするために折り曲げてあります。反対側の切り口は、この写真では見えませんが、同じく表ライナーで切り口を包む処理をしています。
背面のつなぎ目は、別に切り出した表ライナーを貼って補強しています。
次に、蓋の天板を作ります。天板は、5mm厚のダンボール板を蓋の形に合わせて切り出し、側板の厚み分だけ周囲の裏ライナーと中芯を剥がします。
これを先ほどの蓋の側板に貼り付けます。糊代を作ってあるので、その部分に木工ボンドを塗って貼り付けます。
これで蓋の部分は完成です。
本体
本体も、途中までは蓋の作り方とまったく同じですので、写真は省略します。
違いは、底板をつけるところを、側板に溝をつけて組んでいることと、間仕切り板を取り付けることです。
底板を、側板に溝をつけて組む方法は、以下の「小さなトレイ」と同じですので、こちらを参考にしてください。
ただし、今回は5mm厚のダンボール板を使っているので、溝を掘ると表ライナーだけしか残りません。底板は、底から1cmの位置に溝を掘って組みました。
ここまでできたら、間仕切り板を取り付けます。
間仕切り板は、作品に収める道具の幅に合わせて取り付けます。材料は、3mmのダンボール板で十分です。切り口を表ライナーで包むときれいに仕上がります。
この間仕切り板は、この作品を印籠箱の形に仕上げるために、蓋の内部に収まる高さまでの寸法にして取り付けます。
小さな道具箱の完成
完成した小さな道具箱です。
オルファのカッター2本、ステンレスの15cm直定規、15cmの木製定規を収めました。
蓋をすると、こんな感じです。
これで、道具を持ち運んで工作ができます。
みなさんも1つ、いかがでしょうか?
持ち運ぶときには、カッターは刃物ですので、蓋がはずれたりしないように注意してお取り扱いください。