ダンボール工作で印籠箱を作ってみましょう。
一般に、「箱」にはいろいろなタイプがあります。
箱を蓋と本体とに分けたとき、その本体の方を「身」と呼びます。
そして、身の内側部分に別の板材を貼りつけて、蓋をかぶせた時に蓋がその板材の外側にぴったりはまり、かつ蓋の側面と身の側面とが面一になるタイプの箱があります。
これを「印籠箱」と呼びます。
この印籠箱をダンボール工作で作ってみます。
仕上がりのサイズは、28cm x 19cm x 6cm です。
目次
ダンボールで作る印籠箱の材料
まず、印籠箱の身の材料です。いずれも(紙巾方向) x (流れ方向)という表記にしています。
- 6cm x 28cm の側板 2枚 (Wフルート)
- 6cm x 20.6cm の側板 2枚 (Wフルート)
- 18.4cm x 27.4cm の底板 1枚 (Aフルート)
- 6cm x 18.9cm の印籠の側板 2枚 (Aフルート)
- 6cm x 26.4cm の印籠の側板 2枚 (Aフルート)
蓋の材料は以下です。
- 4.3cm x 20.6cm の側板 2枚 (Wフルート)
- 4.3cm x 28cmの側板 2枚 (Wフルート)
- 19cm x 28cm の底板 1枚 (Aフルート)
ダンボールで作る印籠箱の作り方
身の作り方
まず、身の部分を作ります。
身の部品1〜3を使って、以下の「留め接ぎ風の小さなトレイ」と同じ要領で作ります。
このようになります。
次に、身の部品4〜5を以下のように加工します。
ダンボール工作:留め接ぎ風の作り方で仕上げる小さな道具トレイとは、少し違うので、加工したあとの画像を載せます。
裏ライナー側からみた写真は以下です。
表ライナー側からみた写真は以下です。
いずれも、写真上が部品4、写真下が部品5です。
部品4, 5とも、上辺部分の裏ライナーと中芯を20mm幅だけ剥がします。
左右は、表ライナーと中芯を5mm幅だけ剥がします。
また、隅の部分を留め継ぎ風にするために、上の写真のようにカットします。
これを2本づつ作ります。
そして、先に作った身の部分の内側にこれらの部品を貼り付けます。
これで身の部分は完成です。
蓋の作り方
次に、蓋を作りましょう。
蓋の側板1, 2を以下のように加工します。
この作品では、蓋は、ダンボール工作:留め接ぎ風の作り方で仕上げる小さな道具トレイのようなはめ込みを行わないので、上記の写真のような加工になります。
側板1, 2とも、上辺部分は幅15mm,下辺部分は幅8mm(これが天板に貼り付けるのりしろ)、左右も幅8mmの部分だけ、裏ライナーと中芯すべてを剥がします。
そして隅の部分を写真のようにカットします。
カットしたら、写真のように、部品1は4辺とも、部品2は上辺と下辺だけ折り目をつけます。
折り目をつけたら、部品1の上辺部分だけ折り曲げて接着しておきます。
次に、蓋の天板3について、4辺とも幅8mmの部分だけ裏ライナーと中芯を剥がします。(写真は省略します。)
ここまで加工したら、次の写真のように、天板3に側板1, 2を貼りつけます。
天板に貼り付けるのは、側板1, 2で幅8mmだけ剥がした側です。
上の写真は、側板1を貼りつけた直後です。
他の3辺とも貼りつけたら、蓋の完成です。
ダンボールで作る印籠箱の完成
完成した印籠箱です。
印籠箱といえば、蓋をかぶせた時の仕上がりが
- どれだけ面一になるか
- キツすぎず緩すぎず被せられるか
がポイントなります。
ぴったり面一をはいきませんでしたが、見た目はまずまずでした。
蓋のキツさは、少しキツく仕上がりました。何度か使っているうちに解消しそうです。
この記事で紹介したサイズは一例です。いろいろな大きさの印籠箱を作ってみましょう。