ダンボール工作:金庫や宝箱にも使って遊べる和鍵を作る

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ダンボール工作で作る、和鍵について書きます。

和鍵は、構造がシンプルで、ダンボール工作で作ってみるのによい対象だと思います。

金庫や宝箱にも使って遊べる和鍵を作ってみましょう。

この記事では、以下のツイートで紹介してきたことを説明します。


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和鍵とは

和鍵は、日本で独自にその形を発展させて作られた鍵で、主に江戸時代に盛んに作られたようです。 和錠ともいいます。

内部に板状のバネがあり、ロックするときにはこの板バネが側板に引っかかります。解錠するときにはこれをカギで挟むことによって引っかかっているところをはずします。

構造的にはシンプルですので、ダンボールで作ってみるのにちょうどよい対象かと思います。

ダンボール工作で「鍵」といえば、ダイヤル鍵がよく作られていますが、この和鍵のように鍵を回して解錠する錠前も作ってみるとおもしろいです。

ちなみに、扉などに取り付けて開かないようにロックを掛ける器具の方を「錠前」、その錠前の穴に差し込んでロックを外す器具を「鍵」と呼ぶそうです。

以下の記事では、この呼び方で説明します。

錠前の制作

まず、錠前の作り方を説明します。

今回は、全体の形を探りながら試作してみたということもありますので、いつも載せている部品表は省略させていただきます。ダンボール板はすべて5mm厚(Aフルート)のものを使用します。

まず、以下のように錠前の形のダンボール板を2枚用意します。いつものように、見た目の仕上がりと丈夫さとを得るために、切り口を表ライナーで包んでおきます。



表ライナーで包むと、以下のように仕上がります。



ここに、まず次の写真のような2本の棒状のダンボールを貼り付けます。これも表ライナーで包んでおきます。以下、説明を省略していますが、すべてのパーツをこのようにあらかじめ包んでおきます。



次に、錠前の上面部分を取り付けます。



続いて、錠前の底面部分を取り付けます。



次に、閂のガイドを取り付けます。上面に平行に2枚取り付けました。鍵を回すときに引っかからないように、位置に注意します。また鍵の先が収まる部分を作るために、円形の穴をあけた厚紙(2mm程度)を貼り付けました。さらに、右辺の棒の部分にも1枚取り付けています。

続いて、閂の部分です。まず、閂のベースとなる「コの字」の部分を1枚のダンボール板から切り出し、表ライナーで包みます。さらに補強用に、縦の棒の部分の両面にダンボール板を貼り付けます。



次に板バネを両面に取り付けます。これも表ライナーで包む処理をしておきますが、写真のように一箇所切れ目をいれておくと、手を離したときに自然に外側に曲がります(段の目は写真の縦方向です)。



上から見ると、こんな感じです。



ここまでできたら、この閂の部分を錠前本体にセットしてみましょう。きちんとロックがかかるでしょうか?試してみてください。

動作を確認できたら、以下のように穴をあけた蓋を貼りつけます。これはこの節の最初に2枚作っておいたうちの1枚です。



すみません、写真を撮り損ねたのですが、ここまでの作業で左右から見たときにまだパーツが埋まっていないところがあります(上辺2箇所)。この部分のパーツを貼りつけたら、錠前は完成です。

鍵の制作

次に、鍵の制作です。

こちらは、今回は木材で作りました。



芯材は10mm径の丸棒、その先には3mm径の丸棒を2本差し込んでいます。

手で持つ側には20mm x 20mm x 5mm厚の木片を挿し込んで取り付けています。(東急ハンズで袋詰めで販売されていたものを入手して使用しています。)

ところで、ダンボール工作の話から少し外れますが、このような10mm径ほどの木材に横から穴をあける作業、よくある作業だと思います。

でも、中心がつかみにくく、また棒が細いので割れることも多いですね。

この穴をあけるために、以下のような治具を作って使用しました。



この治具の作り方は、本題から離れるので、また別の記事で紹介します。

このくらいの治具でも、以下の写真程度の精度で穴をあけることができました。鍵のおもちゃとして使用するには十分です。



さて、この鍵を使って、閂に取り付けた板バネを動かすことができるか、ここで試しておきましょう。





上記のように板バネを狭められればOKです。

和鍵の完成

完成した和鍵です。



解錠すると、以下のようになります。



実際に動いているところはこんな感じです。


ダンボール工作で作る金庫や宝箱にも使って遊べると思います。

Twitterでも紹介していますので、是非ご覧ください。

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