電車の駅などで見かける、反転フラップ式の発車標を作ります。
パタパタと回転して、行先を表示する案内板です。
内部には、案内表示のためのダンボール板を30枚仕込みました。
目次
発車標の材料
発車標の材料です。いずれも(紙巾方向) x (流れ方向)という表記にしています。
ダンボールは、指定が無いものはすべてAフルート(5mm厚)です。
- 12cm x 3cm のダンボール(Bフルート(3mm厚)) 案内板 30枚
- 12cm x 6.5cm の白画用紙 30枚
- 12cm径の円盤 ダンボール 4枚
- 1.8mm径 x 16cmの竹ひご 30本
- 2cm径 x 24cmの心棒(ヒノキ材など) 1本
- トイレットペーパーの芯 2本
- 17.9cm x 18cmのダンボール 前板と奥板 計2枚
- 17.9cm x 17.9cmのダンボール 側板 計2枚
- 17cm x 18cmのダンボール 天板と底板 計2枚
- 5cm x 12cmのダンボール ストッパー 1枚
- 適量のダンボール ストッパー補強用 2枚
発車標の作り方
作り方は、YouTubeの動画を参考にしてください。
ここでは、いくつかの作成ポイントを説明します。
案内板の作成
案内板にするダンボール板1を30枚切り出します。
その表面に、白画用紙2を貼りつけています。
この記事では、白画用紙をコの字型に折り曲げ、ダンボール板を包むように貼りつけます。
白画用紙のサイズは少し大きめにしてあります。貼りつけたあと、はみ出た部分をカットします。
白画用紙の貼付けに使う糊は、スティック糊で十分です。
同じやり方で30枚作りましょう。
作成したら、行き先を書きこんでおきます。
円盤の切り出し
円盤3の切り出しには、円切りカッターを利用してもよいですが、私はコンパスで円をかいて、カッターで地道に切り出しています。
を参考にしてみてください。
ダンボール板の両面に同心円をかき、両面からカッターで切り込みを入れ、切り出します。
オルファの細工カッターのような、細い刃のカッターを使うとよいです。
切り出したら、直径10cmの円周に沿って30個の穴を空けます。穴の大きさは直径2mm強くらいです。
竹ひご4が、この小さい穴に通ることを確認しておきましょう。
最後に、直径2cmの穴を空けておきます。
この方法で円盤を2枚作ります。
残り2枚も同様に切り出しますが、こちらは直径2mm強の穴は不要です。
円盤を心棒に取り付ける
この円盤を木の丸棒(心棒5)に取り付け、その丸棒を回転軸にして回します。
円盤を丸棒に固定するために、ここではトイレットペーパの芯を使用します。
ここでは円筒状の丸みがついている厚紙を使用するのがよいです。
動画のように切り込みを入れます。
そして、まず小穴を開けた円盤3の1枚を心棒に固定します。
案内板1がスムーズに回るように、案内板1の長さ12cmに対して左右5mmの余裕をもたせます。つまり、心棒の中心から6.5cmの位置に取り付けることになります。
次に、小穴を開けた円盤3のもう1枚を取り付けます。
まず、小穴の位置を調整するために、竹ひごを4本ほど通して、心棒5に平行になるように調整します。
調整したら、同じように円盤3と心棒5とを固定します。これも心棒の中心から6.5cmの位置に固定します。
案内板の取り付け
竹ひご4を使って、円盤を取り付けた心棒5に30枚の案内板を取り付けていきます。
票どうしのすき間を見ながら、竹ひごを通していきます。
すべて通し終わったら、残りの円盤3を両サイドに差し込んでおきます。
これは竹ひごが左右にずれないように、ストッパの役割をします。
ケースの作成と組み込み
ケースは、内側が幅17cm x 高さ16cm x 奥行き16cmになるように作成します。
前板7には、中心に横12cm x 縦6cmの窓をあけておきます。また側板8には、2cm径の穴をあけておきます。
解説動画では、幅4.5mm分だけ表ライナーを各辺に残し、糊代にしています。
この4.5mmの表ライナーの部分を「耳」と呼ぶことにします。
寸法表の寸法は、この耳の長さを含んでいます。
この方法で作ると、きれいに仕上がりますが、必要ない方はこの耳の部分を使用しなくてもかまいません。
耳の部分は、裏ライナー側からカッターで切り込みを入れ、裏ライナーと中芯をピンセットで丁寧に剥がします。
動画のように、この耳の部分を貼りあわせながら辺をつないでいくと、つなぎ目部分がきれいに仕上がります。
奥板7、側板8の1枚、底板9、の3面をまず貼り合わせ、案内板を取り付けた心棒を側板8の穴に差し込みます。
そして、側板8のもう一枚を取り付けます。
動画では省略していますが、このような形になります。
この後、前板7を貼り付けます。
最後に天板9を貼り付けますが、天板9にはストッパー10をあらかじめ取り付けておきます。これは位置の調整が必要なので、うまくひっかかるポイントを探します。
ストッパー10と天板9とを止めるために、ストッパー補強用のダンボール11を取り付けます。
そして、天板9を貼り付けます。
発車標の完成
完成した発車票です。
心棒を回転させると、パタパタと音を立てて回ります。
横幅方向に対して、ぴったりのサイズで作ったので、少しきつくなりました。
箱と中身の間を、もう1〜2mmくらい開けたほうがスムーズに回るかもしれません。
この案内板は、電車好きの息子が張り切って書いてくれました。
動画の方も是非参考にしてみてください。
なお、この発車標に書いた行先などの情報は、以下の動画を参考にさせていただきました。
「近鉄のソラリー発車標を買って回してみた」
“https://youtu.be/-kQ7awhxmOc”