ダンボール板には、中芯部分の波の数や厚みについて、いくつかの種類があります。
このダンボールの種類を表すときに「フルート」という用語がでてきますので覚えておきましょう。
ダンボール工作をするときにはAフルートがおすすめですが、その理由についても解説します。
目次
フルートとは
ダンボールといえばすぐに想像できるように、表面と裏面の紙(ライナー)の間に、中芯と呼ばれる波形の部分があります。
フルートとは、この波形の部分のことです。
このフルートの部分があることで、ダンボール板が丈夫になっています。
ダンボール板の種類の規格
ダンボール板は、ある一定の長さ(30cm)の中に含まれるフルートの数やダンボール板の厚みによっていくつかの種類に分けられています。
例えば、日本紙工業株式会社によると、以下の種類があります。(以下の表は抜粋)
フルート | フルートの数/30cm | シートの厚み(mm) |
---|---|---|
Aフルート | 34±2 | 約5.0 |
Bフルート | 50±2 | 約3.0 |
Eフルート | 約93 | 約1.8 |
Fフルート | 約125 | 約1.2 |
Gフルート | 約167 | 約0.9 |
この他にWフルート(AフルートとBフルートとを貼り合わせたもの)などがあります。
ダンボール工作にははAフルートがおすすめです
さて、これらのさまざまなダンボール板の中から、ダンボール工作をするという観点で素材を選ぶとすると、どれが適しているでしょうか?
このサイトでは、いくつかの種類を使いますが、基本的にはAフルートをおすすめします。
理由は次の3つです。
- 入手しやすい
- 寸法の計算がしやすい
- 辺の部分の接着面積が大きい
まず、Aフルートは一般的な梱包材として広く使われていますので、入手しやすいです。
ご家庭で余っているダンボール箱の中には、このAフルートのものが多いでしょう。
新規にダンボール板を工作材料として購入する場合であっても、どのメーカ-にも必ずあるはずです。
2つ目の理由は、厚みが5mmというキリのよい数字であり、寸法の計算がしやすいです。
ダンボールで工作するするときにダンボール板の厚みを計算にいれて寸法を測る必要がありますが、これが結構ややこしくなることがあります。
しかし、厚みが5mmだと、とても計算がしやすいのです。
3つ目の理由は、辺の部分の接着面積が広いことです。
もちろん厚みが大きいほど接着面積は広くなりますが、このサイトで扱う作品ですと、5mmの厚みがあればまず十分かと思います。