ダンボール工作でいろいろな箱を作っていると、側面や天板を曲面にしたいことがあります。
その場合は片面ダンボールを使うとうまくいきます。
片面ダンボールが手元にない時は、通常使う両面ダンボールのライナーを剥がして自作することができます。
ここでは、曲面のある小物入れとして、円筒形の蓋付きの小物入れを作ります。
目次
円筒形の小物入れの材料
ここでは、直径8cmの円盤に片面ダンボールを巻き、円筒形の入れ物の形を作ります。
厚さはすべて5mmです。
- 直径8cmの円盤 1枚
- 直径9.1cmの円盤 1枚
- 紙巾方向5cm x 流れ方向約27cmの側板 1枚 (片面ダンボール)
- 紙巾方向2.5cm x 流れ方向約30cmの側板 1枚 (片面ダンボール)
- 紙巾方向4.5cm x 流れ方向約27cmの表ライナー 1枚
- 紙巾方向2cm x 流れ方向約30cmの表ライナー 1枚
円筒形の小物入れの作り方
まず、5mm厚のAフルート紙から、直径8cmの円盤1および直径9.1cmの円盤2を切り出します。
次に、片面ダンボールを切り出して、部材3, 4をを用意します。
この片面ダンボールの流れ方向に、カッターを使って端から幅5mmの幅で切り目を入れます。
カッターの切り目は、中芯だけに入れ、ライナーは残すようにします。
その切り目にそって、5mmの部分の中芯を剥がします。
部材3, 4について、いずれも同じ加工を行います。
片面ダンボールがなければ、Aフルート紙を同じサイズに切り出し、裏ライナーを剥がして自作します。
この場合は、裏ライナー側の端から5mm幅で切り目を入れて、5mm幅部分の裏ライナーと中芯をまず剥がし、次に残りの部分の裏ライナーを剥がします。
この残りの部分の裏ライナーは、あとで使用するのでとっておきます。
ここで作った部材3を円盤1, 部材4を円盤に貼り付けます。
まず残ったライナーが外側にくるように、かつ先ほど剥がした5mmの幅の部分を円盤の円周に沿うように、仮に巻きつけます。
部材3,4 は少し長めの寸法になっています。重なり部分が1cm程度になるように調整して切り取り、重なり部分の中芯はh剥がしておきます。
寸法が決まったら、一度とりはずし、中芯を剥がした5mm幅の部分と、両端の重なる部分に木工ボンドをつけて、先ほどと同じように円盤に巻きつけて貼り付けます。
これで円筒形の入れ物の形を作ることができました。
円筒形の内側に中芯がきますので、ここに部材5のライナーを貼って仕上げます。
もし両面ダンボールで片面ダンボールを自作した場合は、さきほど剥がしてとっておいた裏ライナーを貼りつければ、深さ方向の幅はぴったりです。
内側に巻きつけてみて長さを調節し、木工ボンドで貼り付けましょう。重なり部分は1cm程度でOKです。
蓋についても、部材2,4,6で同じように作ります。
円筒形の小物入れの完成
これで円筒形の小物入れの完成です。
本体側だけ、表ライナーを貼りつけて切り口を隠しています。
蓋をしめると、こんな感じです。
蓋も5mm厚で作ったので、ちょっとヤボったくなりました…
このような方法によれば、いろいろな形の曲面を作るのに使えそうです。
やってみるとわかりますが、表ライナーを表側に出し、中芯側を内側にして曲げる場合、あまり小さな円形状に曲げるときれいに曲がりません。
反対に中芯側を外側にして曲げる場合は、内側にして曲げる場合よりも、より小さな円形状に曲げることはできます。
ただし、その場合は、作品の表側にきた中芯の表面に何か貼るなどの仕上げが必要になります。
曲面を使う場所によって、使い分けることになります。