先日、ダンボール工作で作る和鍵をこのブロクで紹介しました。
今回は、この大きめの和鍵を取り付けた宝箱を作ります。
以下のツイートでも紹介しました。
ダンボール工作で作る、和鍵付きの宝箱です。
これで完成です。#ダンボール工作#和鍵#宝箱 pic.twitter.com/wmwoZie1qm
— ダンボールの庭 (@maruzo_cardbd) November 22, 2020
宝箱に和鍵というと少々ミスマッチかもしれませんが、子どもたちは喜んで遊んでくれています。
目次
宝箱本体の作り方
まず、宝箱の本体を作ります。
今回も部品点数が多くなってしまいましたので、部品表は省略し、制作過程を写真で紹介させていただきます。
ダンボール板は、特に指定がないものはWフルート(約8mm厚)を使用しています。
宝箱本体の下側部分(身)の作り方
まず、宝箱本体の下側部分(身)の方です。
これは、以下で紹介したトレイとほとんど同じ作り方です。
違いは、以下の別記事:
の「引き出す部分」で紹介したように、隅の表ライナーの加工を少し変えている点のみです。
今回、この宝箱の寸法(外寸)は横幅30cm x 奥行き20cm x 高さ15cmで作りました。このサイズに合わせて部材を切り出します。
底板のみ、Aフルート(約5mm厚)を使用しています。
宝箱本体の上側部分(蓋)の作り方
次に、蓋の部分を作ります。
宝箱の蓋は、木の板を一枚ずつ貼りつけたような感じを表現するために、以下のように加工しました。
まず、蓋の側板になる部分を作ります。
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これは、正12角形を半分に切った形です。
サイズは、身の部分に合うように切り出します。
ただし、下辺は表ライナーで包み込むために、15mmの幅だけ余分に表ライナーを延長して切り出します。
さらに、それ以外の辺は、糊代に使うために7.5mm幅だけ同じように表ライナーを延長して切り出します。
これを2枚用意します。
次に、以下の部材を揃えます。
写真の下の2枚は、今用意した側板です。下辺は表ライナーで包み込み、それ以外の辺は写真のように切り込みを入れて折り曲げておきます。
写真の上の6枚は、蓋の天板に使う部材です。
この部材、1枚足りませんが、残りの1枚は最後に部材を切り出します。
その理由は、組み上げたときの誤差で、同じ寸法で切り出すと最後の一枚がうまく嵌め込めない可能性があるためです。
組み上げていって、最後の一枚を嵌めこむ寸法を現物で確認してから、最後の1枚の部材を切り出すことにします。
天板に使う部材は、各辺とも表ライナーで包んでおきます。包み方は、例えば
で紹介した方法と同じです。
ここまでで用意した部品を使って、まず1層目を貼り付けます。
この時点ではまだ不安定なので、各辺が直角になるように注意して組み上げます。
次に、蓋の下面に桟を取り付けておきます。(すみません、桟の部材の写真を撮り損ねました。)
この時点で桟を取り付け、宝箱の下側部分(身)の上に乗せて作業することにします。
天板を貼り付けるときに、形がくずれないようにするためです。
ひっくり返して、宝箱の下側部分(身)の上に乗せます。
乗せたら、2層目、3層目の天板を貼り付けます。
最後に、残りの天板1枚を貼り付けますが、ここで、嵌めこむところの寸法を測り、現物に合わせた寸法で部材を切り出して準備します。
準備できたら、これを貼りつけます。
これで蓋の部分が完成です。
蝶番(ヒンジ)の作り方
続いて、蝶番(ヒンジ)を作ります。
この蝶番は、この宝箱以外にも応用できますので、別記事にまとめました。
完成した蝶番を、以下のように取り付けます。
蓋を開けると、このようになります。
和鍵の取り付け
最後に、和鍵を取り付けます。
和鍵の本体の作り方については、以下の記事にまとめました。
和鍵はすべて、Aフルート(約5mm厚)を使用しています。
まず、和鍵を取り付けるベースの部分を作ります。
この写真のパーツ:
で、以下のように錠前の閂を通す部分を作ります。
これを2個作り、別に用意したダンボール板(これはAフルート(約5mm厚))に貼り付けます。
これをベース部分と呼ぶことにします。
もう一枚、ダンボール板を切り出したもの(これもAフルート(約5mm厚))を用意し、先ほどのベース部分とともに、宝箱の下側部分(身)に取り付けます。
最後に、閂を通す部分を蓋にも取り付けます。
これで完成です。
和鍵付き宝箱の完成
完成した宝箱です。
さっそく、和鍵を開けてみましょう。
いかがだったでしょうか?
本体も大きめですし、鍵もまた大きく、おもちゃとして楽しめる作品となりました。