ダンボール工作で、丈夫な小箱を作ります。
普段はAフルート(5mm厚)紙を主に使用していますが、今回はWフルート(8mm厚)紙を側板に使用します。
この側板に溝を掘り、底板をはめ込みます。
目次
小箱の材料
部品表は次の通りです。いずれも(紙巾方向) x (流れ方向)という表記にしています。
なお、作品は切り口の処理のために、作品のサイズ(10cm x 11.5m x 深さ7cm) よりも大きめに材料を用意しています。
切り口の加工などをせず、突き合わせで貼り付ける場合は、上記の小箱の大きさに合わせて材料を切り出してください。
- 10.6cm x 10cm の側板 2枚 (Wフルート)
- 10.6cm x 11.5cm の側板 2枚 (Wフルート)
- 9.3cm x 10.8cm の底板 1枚 (Aフルート)
側板は、先ほど書いた切り口の加工のために、紙巾方向に1.8cm x 2の長さだけ大きくとっています。
底板は、溝にはめ込みますので、正味のサイズより1mm短い寸法にしています。ここを大きくしてしまうと、溝にはまりきらなくなるので注意が必要です。
小箱の組み立て方
まず、側板を切り出し、流れ方向の切り口を加工します。
加工の方法は、次の記事を参考にしてください。
4枚の側板1, 2のすべてについて、同じ加工を行いますので、加工する箇所は合計8箇所あります。
次に、底板をはめ込む溝を掘ります。
側板1枚につき、一箇所に溝を掘ります。
先ほど加工した辺から7.5mm および 8mmのところで、辺に平行な線を引き、そこに5mmの深さで溝を掘ります。掘る面は裏ライナー側です。溝を掘る方向は、流れ方向ということになります。
カッターで切り目を入れ、ピンセットで丁寧にはがします。
Wフルートは3mm厚のBフルート紙と、5mm厚のAフルート紙とを張り合わせた構造になっていますので、そのAフルート側のみに溝を掘ることになります。
側板は4枚ありますので、各側板につき1本ずつ、計4本の溝を掘ります、
次に、側板の紙巾方向の切り口の加工ですが、本作品は木工でいうところの「含み打ち付け接ぎ」のような継ぎ方を真似て作りました。
説明が複雑になるので、詳細は省略させていただきます。完成図の写真を参考にしてください。
これは切り口にダンボール板の切断面を見せないようにする処理ですので、他の方法でももちろん構いません。以下の記事も参考になればと思います。
次に、側板につけた溝に、底板3をはめ込みます。
2枚目以降は、底板の溝へのはめ込みと、側板どうしの接着を同時に行います。
3枚目、4枚目も同様に接着します。
小箱の完成
完成した小箱です。
側面の接着部分は以下です。切断面は一応隠れています。
裏面は以下のとおりです。
底から8mmの位置に溝をつけて底板をはめ込みましたので、このような形状になります。
本当は辺から3mmくらいの位置にしたいのですが、ダンボール板では強度的に限界があります。ここでは8mmの位置としました。
側板は8mmの厚さがありますので、相当丈夫な箱になりました。もっと大きなサイズでも問題なく作れると思います。