ダンボール板を使った工作で作品を作ると、見栄えの面で切断面(切り口)が気になることがあります。
特に、紙幅方向に切った切断面は、中芯と切断面の位置関係によっては見栄えが悪くなることがあります。
この切り口を処理する方法として、ダンボール板の切断面を表ライナーで包む方法があります。
目次
表ライナーで切断面を包む方法
簡単にいうと、ダンボール板から部品をとるときに、欲しい寸法よりも余分にとり、その余分なところの表ライナーを使って切断面を隠すということです。
ダンボールの表ライナーの素材がそのまま途切れることなく切断面を被うので、見た目にはきれいになります。
また、木工ボンドでこの表ライナーの接着をすると、ボンドが固まったあと切断面がとても丈夫になります。
加工は少々面倒ですが、一度挑戦してみてください。
ダンボール板の加工方法
サンプルを使って説明します。
上記のサンプルは、厚さ5mmのダンボール板から、紙巾方向15cm x 流れ方向4cmの部品を取るつもりでカットしたものですが、上下左右いずれも1.5cm大きく切断しています。
切断面は以下の画像です。
これを裏返して、次の画像のように、欲しいサイズ(15cm x 4cm)のところで線を引き、裏ライナー側からカッターで切り込みを入れます。このとき、表ライナーだけを残すように切ります。
切り込みを入れたら、次の画像のように周りの裏ライナーと中芯を剥がします。
次に折り目をつけていきます。
まず、欲しいサイズ(15cm x 4cm)のところで先ほど引いた線に沿って折り目を付けます。しかし、いきなり裏側に折りこむのは結構難しいので、一旦表ライナー側に折って折り目を付けることにします。
次に、その折り目から5mm外側で、同様に表ライナー側に折って折り目を付けます。
あとは、裏ライナー側に織り込んだ時に隅の部分で重ならないように、次の画像のように隅の部分を斜めにカットしておきます。
ただし、四隅の角ですき間が開かないように、5mm x 5mmの正方形を角の部分に残しています。ここはお好みで調整してください。
あとは、ここまで付けてきた折り目をすべて裏ライナー側に折り直して、木工ボンドで接着するだけです。
すべて接着すると次の画像のようになります。
切断面を拡大した画像が以下です。
これで完成です。
まとめ
実際にやってみるとわかりますが、切断面がきれいになるだけでなく、端が結構丈夫になります。
作業のコツとは、やはり折り目をきっちりつけることです。ここが、仕上がりに大きく影響します。
加工がなかなか面倒ではあります、作品を仕上げる際に、ここぞというところで活用してみましょう。