ダンボール工作で、書見台を作ります。
以下のツイートあたりから書いた内容をもとに、その作り方を書きます。
ダンボール工作で作る書見台
完成しました。
角度調節用の板は2枚あり、取り替えることで本の紙面の角度を調節します。
前面には紙押さえを取り付けています。
ダンボールなので限度はありますが、そこそこ丈夫ですし、充分活用できそうです。#ダンボール工作 pic.twitter.com/Mg55cHWWSJ
— ダンボールの庭 (@maruzo_cardbd) August 26, 2020
書見台は、使ってみるとその良さがわかります。
一度使ってみると手放せません。
木製のしっかりしたものを購入すると、長く使えるとてもよい道具です。
ただ、ちょっと使い心地を試してみたいという場合に、いざ購入するとなると、値段が気になる方も多いでしょう。
ダンボールを使えば、安く作れますので、以下を参考にぜひ作ってみてください。
ダンボールですので、あまり重い本には耐えられませんが、ある程度しっかりした十分活用できるものを作ることができます。
本だけではなく、スマホやタブレットのスタンドとしても活用できます。
目次
書見台を使ってみよう
書見台を使うメリットは、
- 楽な姿勢で本が読める
- 紙面の光の反射を低減できる
- 紙押さえを使えば両手が空く
あたりでしょうか。
楽な姿勢で本が読める
これはいうまでもありません。本に限らず、スマホやタブレットでも、机の上に水平な状態でおくよりは、書見台において角度を付けて立てたほうが、はるかに見やすくなります。
顔を下に向ける角度が緩和され、首や方への負担が減るからです。
長時間の読書でも、姿勢の面では疲れにくくなります。
紙面の光の反射を低減できる
これは、本の紙面が光を反射しやすいものですと、非常に重要なポイントとなります。
照明の位置にもよりますが、光の反射で文字が読みにくくなることはよくあります。
これも書見台に本を乗せることによって角度をつければ、光の反射の程度を緩和することができます。
紙押さえを使えば両手が空く
受験勉強や資格試験の勉強などで、参考書や問題集を開けたままノートなどに書くといった場合に、書見台は大変便利です。
紙押さえによって、ページを開いたままにしておくことができます。
両手が空くと、書く作業がとても楽に行えます。
書見台の材料
書見台の材料です。いずれも(紙巾方向) x (流れ方向)という表記にしています。
木の丸棒と木片以外は、すべてWフルート(8mm厚)のダンボールです。
- 23cm x 33cm 1枚
- 4.25cm x 33cm 1枚
- 4.5cm x 5.5cm 4枚
- 25cm x 33cm 1枚
- 5cm x 33cm 2枚
- 表ライナー 3.5cm x 30cm 1枚
- 表ライナー 1.5cm x 30cm 1枚
- 16cm x 18cm 1枚
- 13cm x 18cm 1枚
- 5cm x 18cm 3枚
- 直径6mm x 2.8cm 木の丸棒 2本
- 2.5cm x 1.5cm 厚さ3mm の木片(ヒノキ) 2枚
- 5cm x 9cm 2枚
- 4.5cm x 5.5cm 2枚
- 4.5cm x 4.5cm 4枚
木の丸棒と木片以外はすべてWフルートのダンボールですが、いずれもその4辺の長さを仕上がりよりも15mmずつ長くとっています。
この15mmの部分の表ライナーを使って、切り口を包む処理を行います。
書見台の作り方
本を乗せる板の作り方
まず、部品1です。
各辺15mmづつ、表ライナーを残して裏ライナーと中芯を剥がします。
そして、次の写真のように表ライナーの部分を加工しておきます。
加工したら、次の写真のように、各辺を表ライナーで包んで仕上げます。
この部品1の長辺を横にし、表ライナー側の下から1.5cmの位置より、中央寄りに幅7.5mmの溝を掘ります。
両端は、7.5mmほど残します。(写真では15mmくらい残っていますが、7.5mmくらいで十分です。)
次に、部品3を加工します。
下図のように、下辺と左右の辺の3辺は15mmの幅の表ライナーで包みます。上辺だけはこの包む作業は不要です。ただし、2.5mm分だけ写真のように「挿し込む部分」を切り出します。上辺の左右の切り欠きは、先ほど溝を掘ったところに合わせた寸法で切ります。
加工したら、次の写真のように差し込み、木工ボンドで接着します。
次の写真のように仕上がります。
後は、部品3を以下の写真のように加工しておき、あとで補強材として貼り付ける準備をしておきます。
台座の作り方
次に,台座を作ります。
まず、部品4と5の各辺を部品1と同じように加工します。写真は省略します。
次に、部品5の1つを部品4の表面の長辺の端に、木工ボンドで接着します。
部品3の4つと部品5とを使って、以下のように仕上げます。
上の写真で、部品3は写真に示した場所に4箇所貼り付けます。そして、部品5の1つを、下端に取り付けます。
この取り付けは、別に切り出した部品6および7の表ライナー2枚で行います。
部品5の角と部品1の角とを、まず部品6で表から、次に部品7で裏からの2面から貼り付けます。
これで、ヒンジになります。
台座と部品1との接着
ここまでできたら、部品1と台座とを接着します。
台座に貼りつけた部品5の1つと、部品1に取り付けた部品5の1つとを木工ボンドで貼り付けます。
以下のようなイメージになります。台座の上に乗っている部品は無視してください。
支え板の作り方
本の傾斜をつけるための支え板を作ります。
支え板自体は、ここでは2枚作ります。部品8, 9について、4辺をこれまでと同様に加工します。
高さ13cmと10cmの2枚の支え板が出来上がります。
この支え板を部品1と台座との間に立てかけるのですが、それを差し込むところを部品10で作ります。
次の写真を参考にして、書見台として見やすい傾斜になる位置に部品15を貼りつけてください。
紙押さえの作り方
最後に、紙押さえを作ります。
次の写真は、左から、部品11, 12, 13, 14, 15(2個)です。
紙押さえは2個作りますので、材料の表は2個分書いています。
部品9には直径6mmの穴をあけてあります。写真はまだ加工前ですが、同様に、部品12の2個にも直径6mmの穴をあけておきます。
部品8, 9, 12を使って、次の図のように組み立てます。部品8に表ライナーの切れ端を巻いて、抜けないようにします。
これに部品10を貼り付け、部品11を使って次の写真のように部品1に取り付けます。
これを2個取り付けると、完成です。
完成した書見台
完成した書見台は以下です。
支え板は2枚作りましたので、傾斜を2段階に調節できます。
支え板をはずすと、平たい状態になります。持ち運びにも便利です。
ぜひ試してみてください。