京大式カードとは、B6判のいわゆる情報カードです。
梅棹忠夫著「知的生産の技術」という名著がありますが、ここで紹介されているのを読んだ方も多いと思います。
この情報カードを活用するには、書きっぱなしではなく、ケースに並べて格納して日頃からカードを繰って見なおすことが必要です。
そのために、そのケースが必要になりますが、そのケースをダンボール工作で作ってみます。
といっても、作るのは蓋付きのただの箱です。
カードが収まる幅のケースにし、カードを繰る作業を行わない時は蓋をしておきます。
ダンボール工作で、寸法通りにダンボール板を切り、それを貼り付けて設計通りの作品を作るには、こういったシンプルな箱などをたくさん作ってみるとよいです。
ここで作った作品も、軽くてある程度丈夫ですし、カードを繰る操作が楽にできて活用できそうです。
目次
京大式カードケースの材料
京大式カードケースを構成する部品は以下です。いずれも(紙巾方向) x (流れ方向)という表記にしています。厚さはすべて5mmです。
まず本体の材料の寸法です。
- 20cm x 19cm の底板 1枚
- 10cm x 20cm の側板 4枚
次に、蓋の材料の寸法です。本体の縦と横の幅に対し、いずれも2mmのすき間をあけるように寸法をとります。
- 21.2cm x 20.2cm の天板 1枚
- 6cm x 21.2cm の側板 4枚
- 1cm x 21.2cm の止め板 2枚
この材料で作ります。
蓋の側板4枚は、京大式カードの仕切り板のタブの高さによって、6cmという長さについて調整が必要かもしれませんのでご注意ください。
組み立て方
本体の組み立て方も蓋の組み立て方もほとんど同じです。
本体の方については、底板1に側板4枚を底板のまわりに木工ボンドで貼り付けます。
このとき、底板のまわりを囲むように貼り付けます。上記のサイズでぴったりになると思います。
貼りつけた写真が以下です。
蓋も同様に作ります。
最後に蓋の左右の内側に止め板2枚を貼り付けます。
これは、京大式カードの仕切り板のタブの高さなどで位置が変わるかもしれませんが、私の場合は蓋のヘリから1cmの深さで張り付けると、ちょうどよい位置でした。
完成した京大式カードケース
カードをいれると、こんな感じです。
まだカードが一杯になっていないので、カードの後ろ側にスペーサを置いています。これもダンボール板の余りを利用して作りました。
カードを保管し、繰る作業をするときにもちょうどよい大きさでした。
また、箱自体が軽いので、移動するときにも楽です。
使わない時は、以下のように蓋をしておきます。
切断面が気になる方は、表ライナーを切り出して目隠しを貼ってもよいと思います。