ダンボール工作で、引き出しを作ってみましょう。
ここでは、ダンボール工作で使う道具を収める引き出し型の道具箱を作ります。
以下の記事:
で、道具を入れるトレイについて書きましたが、引き出しのサイズをこのトレイより少しコンパクトにし、3段の引き出しの形にします。
ここにダンボール工作で使う道具類をまとめましょう。
自宅のなかで持ち運びがしやすい大きさですので、どこでもダンボール工作ができるようになります。
目次
道具引き出しの部品
ここでは、引き出しの底板の内側の大きさが20cmx18cmのものを作ります。
深さは内側で3.5cmです。
以前作ったトレイが30cmx25cmでしたので、少しコンパクトな大きさです。
まず、引き出しの引き出す部分の部品表です。いずれも(紙巾方向) x (流れ方向)という表記にしています。厚さはすべて5mmです。
引き出しは3段作ります。以下の部品は3段分です。
- 18cm x 20cm の底板 3枚
- 4cm x 21cm の前板及び先板 6枚
- 4cm x 18cm の側板 6枚
ただし、この記事では、以下の記事:
の方法で、引き出しの角にくるダンボール板の切り口を隠す処理をしています。
これを行う場合は、表ライナーの厚み約0.2mmを考慮し、部品2の前板及び先板の21cmのところを、0.4mm程度(厚みライナー2枚分)短くしておくとよいです。
この処理方法を用いないのであれば、上記の部品表のサイズで構いません。
次に、引き出しの外側の部品表です。いずれも(紙巾方向) x (流れ方向)という表記にしています。厚さは指定がないものはすべて5mmです。
- 21.7cm x 19cm の天板、仕切り板、底板 計4枚
- 19.5cm x 14.4cm の側板 2枚
- 19.5cm x 14.4cm の側板 2枚 (厚さ3mm)
- 21.7cm x 14.5cm の背板 1枚
- 表ライナー 適量
少し寸法が複雑になりましたが、それは引き出しをスムーズに収めるために1mm程度のすき間をもたせる必要がありるからです。
道具引き出しの組み立て方
さて、上記の部品を使って、まず引き出しの引き出す部分を3セット作ります。
いつものように、底板を端から囲うように、前板、先板、側板を貼り付けます。
手前部分には、引き出しを引っ張るときに指を入れる部分を切り取っています。縦1.5cmくらいの長さにしましたが、この寸法はお好みで調整してください。
次に、引き出しを入れる本体を作ります。
この本体は、引き出しを収める部分の仕切り板を側板に取り付けるときに、木材加工でいうところの「大入れ継ぎ」という方法に似た加工を取り入れました。
引き出しを入れた時の強度をより高めるためです。
これは、以下の記事でも解説しています。
この加工が面倒だという場合は、普通に接着してもかまいません。ただし、その場合は上記の部品表の寸法を調整する必要があります。
まず、この加工を行うために、側板2と3とを1枚ずつ貼りあわせ、8mm厚のダンボール板を2セット作ります。
もし、8mmのWフルートが手に入るなら、それを使っても構いませんが、今回はこのように自作しました。
この8mmのダンボール板に、次のように溝を掘ります。
側板にする2セットとも、同じように溝を掘ります。
本来は、背板もこの加工をすべきですが、この作品はサイズがそれほど大きくないので省略しました。
さて、その溝に天板1枚、仕切り板2枚、底板1枚、背板1枚の合計5枚を嵌めこみ、次のように組み立てていきます。
まず、次の写真は、仕切り板を取り付けているところ。
次の写真は、背板を取り付けたところ。
次の写真は、天板、仕切り板、底板を取り付け、これから残りの側板を取り付けるところです。
これで側板を取り付ければ、完成です。
道具引き出しの完成
完成した引き出しは、以下のものです。
引き出しを引き出したところはこんな感じです。
正面から見えるところだけ、別に切り出した表ライナーで目隠しをしました。
一番下の段には主にカッターをまとめています。
中の間仕切りもダンボール板で作りました。
2cmほどの幅で切ったダンボールを間仕切り板として使用し、自分の使い方に合わせて貼り付けます。
この間仕切り板は、引き出しに直接貼りつけてもよいですが、ここでは、3mm厚くらいの薄いダンボール板にこの2cmの間仕切り板を木工ボンドで貼りつけて作りました。
こうしておくと、あとで道具が増えてきたときなどに、カスタマイズが自在に変更できます。
このような引き出しは、100円ショップに行けば簡単に手に入るような品ではありますが、自分で作ると好みにぴったりのサイズのものが作れます。