オルファ社のウェブサイトによると、オルファの製品ラインナップには100種を越える商品があるそうです。
その中で、今回は、上の写真にある細工カッターについて書きます。
特長は、なんといってもこの刃先角(30度)です。
この特長をダンボール工作でも活用してみましょう。
目次
オルファの細工カッター
これが、細工刃と呼ばれる刃を使用するオルファのモデルです。
2つ上げましたが、前者が通常の細工カッター、後者がリミテッドシリーズと呼ばれるモデルの細工カッターです。
デザインが違いますが、大きな特長はいずれもその刃先角が30度であることです。
上記の写真は、小型刃を使用する同社のAプラス(215B)と、細工カッター(リミテッドSK)とを並べたものです。
刃先角が明らかに違いますね。
ここでは細工カッターはリミテッドシリーズの方を選んでいますが、これはたまたま店にこのシリーズしかなかったためで、通常の細工カッター(141B)でも刃先角は同じです。
特長は刃先角30度
さてこの刃先角ですが、ダンボール工作をするという観点でこの刃先角がどのように活用できるかを考えてみます。
刃先角がこれだけ鋭角ですと、まず切る作業をしている間にカッターの刃先付近が見やすいです。
でも、さらに重要なことは、やはりダンボール紙に刃先が入り込んだときの刃先の幅が小さくてすむということです。
これは、ダンボール板を曲線上に切るときの仕上がりに影響します。
普通に考えると、幅の広い刃物と狭い刃物とで曲線を切り、切り口を比べると、当然ながら狭い刃物で切った方が仕上がりがいいはずです。
そして、同じ幅の刃物で比べるならば、かつ刃先がダンボール板に入り込む量が同じであれば、刃先の角度が小さい方が、同じ理由で仕上がりがよいはずです。
上図で、(a)刃先角60度、(b)刃先角30度の刃をダンボール板に同じ深さで入れたときに、ライナー面を切る刃の幅を赤色の線で示しています。
当然ながら、この赤線部分の刃の幅が小さい方が、曲線をよりきれいに仕上げることができます。
Aプラス(215B)の刃先が約60度、この細工カッターの刃先が30度ですから、上の図のとおりです。
ポキステーション対応
この細工カッターの刃を折る時には、以下の記事で紹介したポキステーションがそのまま使えます。
「切れる刃」を保つことが、ダンボール工作でよい作品を作るためには重要ですが、そのためにこの道具が使えるというのはとても安心ですね。
ダンボール工作以外にも、紙を細かく切る作業などでも活用できそうです。