ダンボール工作で、切り口の処理をするときなど、ダンボール板の端から同じ幅で罫書き線を繰り返し引きたいことがあります。
そんな時に便利な道具が、このケガキゲージ(罫書きゲージ)です。
このケガキゲージ、主に木工や金属加工で使われる道具ですが、ダンボール工作でも活用できる大変便利な道具です。
以下のツイート:
ダンボール工作で、切り口の処理をするときなど、
端から同じ幅で罫書き線をたくさん引きたいことがあります。
そんな時に便利な道具が、写真下の罫書きゲージです。
罫書きをしたい幅でネジ留めしておけば、その幅で何度でも印がつけられます。
他には、ストッパー付きの直定規も便利ですね。 pic.twitter.com/ISlzOH8Znh
— ダンボールの庭 (@maruzo_cardbd) September 2, 2019
のあたりで書いた内容を少し詳しく書きます。
目次
ケガキゲージの構造と特長
ケガキゲージは、形状がノギスに似ていますが、材料に当てる部分の形状が異なります。
主尺と副尺の先端に、平行な2本のバーがついています。
そして、その2本のバーが”段違い”に取り付けられているのです。
この”段違い”により、副尺のバーを部材の端に当て、決めた寸法の幅の位置に主尺のバーの辺を使って印をつけることができるわけです。
また、副尺にはノギスと同じようにネジがついています。
決めた寸法の位置で副尺をこのネジで止めておくことができます。
副尺をネジで止めた状態にしておけば、副尺をガイドにして、同じ寸法の幅で何度も印をつけることができるのです。
ケガキゲージの使い方
使い方は簡単です。
主尺側のバーの端と副尺側のバーの端との間をケガく寸法に合わせてネジで固定します。
そして、副尺側のバーを材料の端にあて、主尺側のバーの端に沿って鉛筆で罫書きます。
罫書く寸法に合わせるには、主尺と副尺についている目盛りを使用します。
デジタル方式ではない通常のノギスと同じく、主尺と副尺のメモリの組み合わせで合わせ込みます。小数点以下2桁目の桁あたりまで合わせられるのでした。
もちろん、直定規などで寸法を合わせ込んでもよいでしょう。
また、現物合わせが必要なとき、かつ直定規では正確に寸法を読み取れない場合であっても、場所によっては、このケガキゲージを使って同じ寸法を写し取ることもできます。
長い線を罫書くときには、2箇所に印をつけ、その印を結ぶ直線を直定規で引けばよいです。
難点は価格:ケガキゲージのサイズと値段
このケガキゲージ、あると大変便利なのですが、難点は価格が高めであることです。
ダンボール工作で使用する道具の中では、やはり高いものになりますので、導入をためらわれる方もおられるかもしれません。
ここでご紹介したケガキゲージは、松井精密工業の「PICO」というモデルで、ラインナップの中手はサイズが一番小さいものですが、それでも6,000円〜7,000円くらいします。
木工や金属加工のプロが使う、もっとサイズが大きいものになると、数万円くらいになります。
やはり値段がどうもという方は、他にストッパー付き直定規を使ったり、治具を作ってしまうという方法もあります。それはまた別の記事で説明します。