ダンボール工作:使いやすい三段引き出し型の道具入れを作る

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ダンボール工作向けに、使いやすい三段引き出し型の道具入れを作ります。

以下の記事:

ダンボール工作で、引き出しを作ってみましょう。 ここでは、ダンボール工作で使う道具を収...

で過去に紹介しましたが、少し傷んできており、また道具が増えてきて収まりきらなくなってきたということもあり、少し大きめのサイズのものを新しく作りなおすことにしました。

これまで考えてきた仕上げ方も取り入れ、より丈夫で使いやすい道具入れを作ります。

ダンボール工作でよく使う道具を、こういった道具入れや道具箱にまとめておくと、作業がとてもやりやすいです。試してみてください。

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前回作った道具入れのその後

前回作った道具入れは、仕上げるときに表ライナーを別に用意して貼りつけており、切り口もそのままにしていたので、あちこち傷みが目立ってきました。



もちろん、ダンボールで作ったものですし、補修すればまだまだ活用できます。

しかし、この間、収める道具たちも増えてきていることもあり、少し大きめのものを今回新しく作ることにしました。

前回と同様に、持ち運びが楽にできる大きさを維持します。

また前回製作以降、切り口の処理や2枚のダンボール板の接ぎ方をいろいろ考えてきましたので、それを盛り込み、丈夫で使いやすい道具入れを作ります。

三段引き出し型の道具入れの材料

まず、引き出しの「引き出す部分」の材料です。いずれも(紙巾方向) x (流れ方向)という表記にしています。

これで28cmx20cmx4.5cmの「引き出す部分」ができます。

1枚分の材料ですので、これを3セット用意します。

  1. 7.5cm x 28cm の側板 2枚 (Wフルート)
  2. 6cm x 21.6cm の側板 2枚 (Wフルート)
  3. 19.4cm x 27.4cm の底板 1枚 (Aフルート)

上記の寸法には、切り口を包む部分(幅1.5cm)や、接着に使う”耳”の部分(幅0.8cm)、底板と側板とを組む部分の長さ(0.5cm)を含んでいます.

次に、引き出しの本体(周りの部分)の材料です。いずれも(紙巾方向) x (流れ方向)という表記にしています。

  1. 30cm x 23.2cm の天板と底板 計2枚 (Wフルート)
  2. 18.9cm x 23.2cm の側板 2枚 (Wフルート)
  3. 29.2cm x 22.1cm の棚板 2枚 (Wフルート)
  4. 17.3cm x 30cm の裏板 1枚 (Wフルート)

同じく上記の寸法には、切り口を包む部分(幅1.5cm)や、接着に使う”耳”の部分(幅0.8cm)、底板と側板とを組む部分の長さ(0.5cm)、引き出す部分を収めるためのマージン(上下左右各0.1cm、奥方向0.1cm)を含んでいます.

三段引き出し型の道具入れの作り方

引き出す部分

まず引き出す部分ですが、以下の「留め接ぎ風の小さなトレイ」と同じ要領で作ります。

小さな道具トレイの作り方を、以下の記事で書きました。 このトレイは、側板を平接ぎ...

ただし、上記の作り方では、隅の部分において表ライナーの厚み(約0.3mm)分の重なり具合が気になっていました。

そこで今回はこの重なり具合を変えてみます。



2つの側板のそれぞれについて、上部と下部の表ライナーの刻み方をの写真のようにしておきます。

そして、組む時に、引き出しの高さ方向にみて、上面の方と下面の方とで、重なりの上にくる表ライナーが逆になるように組みます。

これで、表ライナーの厚みによる膨らみ具合を緩和します。

その他は、小さなトレイと同じ作り方です。

ただし、引き出しですので、引き出す部分にツマミや切り込みが必要になります。

今回は、切り込みを入れるタイプにして、前面をフラットに仕上げます。

切り口の包み方はいろいろあり、考えだすとキリがありませんが、下の写真が一例です。



組み立てると以下のようになります。



これを3枚作ります。



引き出しの本体(周りの部分)

次に、引き出しの本体(周りの部分)です。

本体は、側板に溝を掘り、棚板を組み込みます。

まず天板と底板です。サイズが大きくなりましたので、端の処理の部分が見えづらいかもしれません。



続いて側板です。この溝を掘った側板を2枚作ります。この写真の右側は、切り口を包む処理をしたあとの形です。



棚板は、肩付にするため、以下のように角の部分を処理します。写真の上部のところですが、見えるでしょうか。



裏板は写真をとっていませんが、同様に溝を掘り、周りの4辺の裏ライナーと中芯をを約8mm幅で剥がしておきます。

早速組み立てましょう。



引き出しがうまく収まればOKです。

引き出しの間仕切りを作る

この引き出しを道具入れとして使いますが、間仕切りを入れておくと道具たちをきれいに整理できます。

Aフルート(5mm厚)のダンボール板を使って作りましょう。

この間仕切りは、入れる道具によって配置が変わるので、個々の詳細なサイズは省略します。仕切りの高さは2cmを目安にするとよいです。

Aフルートのダンボール板を、引き出しの内側に収まるサイズに切り出し、2cm幅に切った別のAフルートで仕切りをつけていきます。



仕切っている2cmの板の切り口は表ライナーで包んでいますが、これは好みですので、省略してもかまいません。

貼りつけたら、引き出しにはめ込んで、道具を並べてみましょう。



これからまた道具が増えていくので、現時点ではゆったりと並べてみました。

三段引き出し型の道具入れの完成

完成した引き出しです。



ちょっとすき間が多すぎたかもしれません。

ですが、スムーズに引き出せるので、頻繁に引き出しを引く道具入れとしては使いやすいかと思います。

引き出したところは以下です。



8mm厚のダンボールであり、切り口も表ライナーで包んでいるので、端が丈夫になっています。

これで、引き出すときも形がくずれずに引き出せます。

大きさの比較のため、前回作った引き出しと並べてみます。



左が今回作ったものです。

私は家の中で道具箱を持って移動することが多いので、道具入れも持ち運べるサイズを保つようにしています。

その範囲で、よりたくさんの道具たちを収める道具入れができました。

ダンボール工作でよく使う道具を、こういった道具入れにまとめておくと、作業がとてもやりやすいです。ぜひ試してみてください。

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