このサイトで紹介しているダンボール工作では、ダンボールの切り口を隠すために、表ライナーを利用して切り口を包む処理を多くの作品で行なっています。
この処理、切り口の長さが短ければよいのですが、長くなってくると、まっすぐ直角に折って包むのが少し難しくなります。
そこで、この切り口を包む作業に便利な治具を紹介します。
以下のツィート:
このように治具にダンボール板を当てて、左側からダンボール板を押しつつ、表ライナーを貼り付けると、うまくいきます。
木と板を貼り合わせただけですが、結構役にたちます。
ちなみに木工ボンドは、はみ出ないように、なるべく少なめに塗るとよいです。#ダンボール工作 pic.twitter.com/a6z1MIYpfa
— ダンボールの庭 (@maruzo_cardbd) July 8, 2020
で先に紹介したものです。
治具といっても、ホームセンターで簡単に手に入る木材を張り合わせただけのものです。
1つ作っておくと便利ですので是非試してみてください。
目次
表ライナーをまっすぐに折る治具を作る材料
では早速、表ライナーをまっすぐに折る治具の材料から紹介します。
寸法はあくまで参考です。ご自身の作りたいもののサイズに合わせてください。
木の種類は、栂と書いていますが、他の種類のものでも構いません。
1.の木板は、木材屋さんでないと手に入りにくいと思います。
ここでは、長さ60cm x 幅12cm x 厚さ12mmの木板を1枚入手し、長さ方向の半分に切って、木工ボンドで平接ぎしたものを用意しました。
あとで3.の部材を幅方向に貼るので、この用途なら平接ぎでも十分です。
2.と3.の部材の厚さは、本来なら使用するダンボールの厚さよりも1mm程度薄いくらいがちょうどよいです。
しかし、なかなかぴったりな厚みの材料は手に入らないと思いますので、近い厚みのものを選んでください。
鉋が使える方でしたら、自分の使いやすい厚みに調整するとよいです。
治具の作り方
1. の部材の長さ方向の右辺(左利きの方は左辺)に部材2、幅方向の下辺に部材3を木工ボンドで貼り付けるだけです。
部材2, 3が直角になるように貼ります。
接着時には、本来はクランプやハタガネが必要になりますが、ここはダンボール工作のサイトですし、お手元にない方も多いと思います。
重いものを上から乗せておいて一晩くらい置き、しっかり接着してください。
ところで少し話が変わりますが、冒頭の写真で紹介しているこの治具、下辺の部材に切りこみが入っていますね。
この治具は、もともと別の用途で作ったものでした。
これは表ライナーを残して切る作業の治具だったのですが、カッターでこの作業を行うことに慣れてきたので、今はこの作業のためには使わなくなりました。
現在はここで紹介している、表ライナーで包む作業の治具として使用しています。
下辺に貼りつけた部材3に切り込みが入っているのは、上記の記事で書いた作業に使用していたためです。もちろん今回の目的には不要です。
治具の完成
完成した治具です。
木工ボンドを薄く塗り、右下のコーナーにセットして、右辺の角材部分に左手で押し付けながら、右手で糊代部分を貼り付けます。
もしダンボールの方の角が直角になっていないようでしたら、右下コーナーにセットせず、右辺の部材2だけに当てるようにします。
冒頭に書いたツイートに動画がありますので、こちらも参考にしてみてください。
特に貼り付ける長さが長くなると、手だけではなかなかまっすぐに貼れなくなります。
ホームセンターで購入した木を貼りつけただけですが、こういった治具を用意しておくと、貼り付ける作業がスムーズに行え、仕上がりも大変きれいになります。