この記事では、ダンボール工作でダンボール板どうしのつなぎ合わせ方について説明します。
以下の記事:
で説明した、ダンボール板のつなぎ目の部分の見栄えをよくする処理の続きになります。
上記の記事では、ダンボール板のつなぎ目を隠すことができ、きれいに仕上がりました。
しかし、この方法は、ダンボール板から”ひとつなぎ”で部品を取る必要があるため、作品の大きさが大きくなると採用しにくい方法ではあります。
そこで別の策として、つなぎ目部分の切り口を、貼り合わせる相手側の表ライナーを使って覆う方法を説明します。
これも加工が少し面倒な面がありますが、上記記事の方法よりは簡単にできますし、仕上がりもまずまずです。試してみてください。
目次
つなぎ方の説明
つなぎ方について、簡単な図で説明します。
図Aは、オレンジ色および緑色で示した2枚のダンボール板の部品を、直角につなげたときの図です。
このように単につなげると、当然ながら必ずどちらかの部品の切り口が外側から見える状態になります。
これが見栄えに影響してきます。
そこで、図Bのように、2つの部品のどちらか、この図ではオレンジ色で書いた方の部品の表ライナーを、ダンボール板の厚さだけ長く切っておき、その表ライナー部分をつかってこの切り口を隠してみます。
図Bのオレンジ色の部品に書いた赤い2本の線は、左側が表ライナー、右側が裏ライナーを表していますが、その表ライナーを長く切っておくということです。
試作結果
実際にやってみましょう。サンプルとして使用する部品のサイズは以下です。
いずれも(紙巾方向) x (流れ方向)という表記にしており、厚さは5mmです。
- 9.5cm x 5.1cm 部品1 1枚
- 9.0cm x 5.1cm 部品2 1枚
写真は以下です。
部品1が上の方ですが、右側に5mm幅で罫書き線を裏ライナー側に入れています。
この部品1の罫書き線に沿ってカッターで切り込みを入れます。
切るのは裏ライナーと中芯のみです。表ライナーは切らないようにしてください。
切り込みを入れたら、ピンセットを使って、この5mm幅の部分の裏ライナーと中芯を丁寧に剥がします。
以下の写真のようになります。
あとはこの2枚を木工ボンドでつなぎ合わせます。
いかがでしょうか?ダンボール板の切り口が隠され、見栄えがよくなりました。
この方法は、部品が2枚に分かれているので、角がひとつながりにはなりませんが、印象がずいぶんよくなると思います。
ただし、角の部分の耐久性はあまりなく、何かに擦れるような場所に使用すると、剥がれてくる可能性があるので注意が必要です。
また、表ライナーの厚みは約0.2mmほどありますので、正確に言うと、部品を切り出すときにこの僅かな厚みを考慮して切り出す必要があります。
つまり、表ライナーで切り口が隠される方の部品を0.2mm程度短く切り出す必要があるということです。
このサンプルでは、流れ方向の切り口でつなぎました。この切り口でつぐ方が強度がでますが、紙巾方向でもつぐことはできます。
ぜひ試してみてください。