これまでの記事から、ダンボール板の切り口の処理方法を4つ紹介します。
ダンボール工作で作った作品は、ダンボール板の切り口が見栄え的に気になることがあります。
そこをうまく隠す工夫をすると、作品の見栄えがぐっとよくなります。
このサイトに掲載している作品でも実際に使用している方法です。
試してみてください。
目次
もっとも簡単!表ライナーをあとから貼り付ける方法
まず、ダンボール工作の材料として使用しているダンボールの表ライナーを、別に切り出しておいて、ダンボール板の切り口に貼り付ける方法です。
これが一番手っ取り早いでしょう。
表ライナーの切り出しは、5mm幅程度なら、中芯と表ライナーが接着されていない部分を紙巾方向に切り出すのが早いです。
切り口への貼付けは、木工ボンドの他に、両面テープやスティック糊が使えます。
グルーガンを使う場合は、やけどしないようにくれぐれもご注意ください。
紙巾方向に切った切り口をこの方法で隠すときには、接着面が表ライナー及び裏ライナーの切り口の部分しかありませんので、接着力が弱くなるのは仕方ありませんが、それなりにくっつきます。
角の継ぎ目部分をきれいに見せる方法(セパレート型)
次に、ダンボール板を貼りあわせて箱を作る場合に、角の継ぎ目部分をきれいに見せる方法です。
木工の組み手でいうところの、「含み打ち付け継ぎ」に似た継ぎ方です。
貼り合わせる2枚のダンボール板のうち、1枚の裏ライナーおよび中芯を、端から5mm程度切り離します。
その切り離した部分にもう1枚のダンボール板の端を張り合わせます。
すると、2枚のダンボール板の両方の切り口が隠れるというわけです。
正確な寸法で切り離さないと、すきまが空いてしまいますので、ちょっとコツが要ります。
また、表ライナーの厚みが0.2mmほどありますので、その分の寸法調整が必要になります。
角の継ぎ目部分をきれいに見せる方法(一体型)
これは、木の箱を量産するときに使われる手法を真似た方法です。
2枚のダンボール板を張り合わせるのではなく、1枚のダンボール板を折り曲げる方法です。
5mmの幅の溝を掘り、その部分を折り込んで角を作ります。
ただ、この方法は、ダンボール板の柔らかさが影響して、寸法通りに作品を仕上げるのが結構難しいかもしれません。
また、ひとつながりで材料を切り出す必要があるので、大きめのダンボール板を用意する必要があります。
切り口がきれいなダンボール板を作る方法
これが一番手間がかかりますが、うまく作るときれいなダンボール板が作れます。
一枚のダンボール板の4つの辺を10〜15mm大きく切っておきます。
そしてその大きく切った部分の裏ライナーと中芯を切り離します。つまり表ライナーだけ残します。
そして、その大きく切った部分で切り口を包むように折り込みます。
うまく作るときれいで丈夫なダンボール板ができます。
同じ方法で2枚のダンボール板を作れば、両者を貼りあわせても当然ながら切り口は現れません。
しかも、丈夫に接着できます。
まとめ
ダンボール板の切り口を処理する方法をいくつかご紹介しました。
作業の手間、見栄え、用意できる材料の量によって使い分けることになります。